アニメ「天使の3P！」1話の演奏シーンが最大級に口惜しい

アニメ「天使の3P！」1話の演奏シーンの音響、いつまでも最大級に口惜しいと思っている。

あれCD音源でなくてちゃんとシーンにあった音にすれば、それまでにしっかりと音と映像で高められた期待を一気に解放して気持ちよいシーンになったろうに、と。

せめてエフェクトでいいからそのシーンっぽい音にしてほしい。頼むから。そこでCD音源にしたら冷めちゃうじゃん。いや楽で無難なのはわかるけど。こだわって！そこせっかく気合いの入った映像作ってるんだから！音もこだわって！出来る範囲で雰囲気全方位ちゃんと作って！

という。

特に演奏直前までのシーン、本格的な機器がそろっているとこ、ビンテージもののギターとかを強調するとこ、弦調整するとこ、全部この女の子たちがこう見えて超本格的な演奏をするんだぞって言う演出だし、黒光るアンプ、らしい絨毯の音、ダメ押しにちょっとだけブツっと音が入るマイクのスイッチ音、全てが期待を高めるちょっとした名シーンに感じたからに、期待体感と落差が激しかった。

曲がそもそも声にエフェクトを描けるタイプのものだったのも災いした感じはある。

たぶんこのまんま映像ソフトも発売されるだろうけど、音にリテイクが入らないかな……。

入ったら買うから。このもやもやを解消して欲しい……。

過去にはアニメ「この青空に約束を」最終話なんかも映像と音があってなくてヤバかった。

あれは作画も完全におっついてなかったので致し方ないと思うけど、感動の最終回的なやつに視覚だけでなく聴覚からもメタ的な気持ちが入らざるを得ず、なかなかつらそうだった。

モーションキャプチャみたいなことしなくていいから、生演奏別録りしなくてイコライザでもいいから、こう……God knowsを見てしまった我々に一抹の没入感を……。

今期アニメ雑感 (GIGAZINE順

今期アニメ雑感 (GIGAZINE順

・おくさまが生徒会長！: 役割果たしている。ただこれ地上波でやる意味あるの？ OPは神月社のさくさくセルフパロでそこそこ

・ケイオスドラゴン 赤竜戦役: だいぶ面白くない(悪い意味で) OPは松根マサトだけど並

・乱歩奇譚 Game of Laplace: なぞってないのにどことなく二十面相っぽく、ついでに小林少年がかわいいよさげな作品。見たいけど見られていない。 OPもなんかそれっぽくて良い

・城下町のダンデライオン: 設定の移入できなさがすごく無理だった。これはこれできららっぽい。 OPは微妙

・ミス・モノクローム: 相変わらず自由だったので安心した。 OPはたたみかけてきて結構良い

・わかば＊ガール: 原作からほのぼの寄りで、アニメはさらにギャグ分のキレが薄まっているが役割は果たしている。 OPは普通に良い

・下ネタという概念が存在しない退屈な世界: しょーもない内容で良いと思う。 OPは戦隊オマージュのアホっぽいやつで実に役割果たしていて良い

・Charlotte: 前から自分と激烈に相性が合わないP.A.なのだけどだーまえのギャグセンスは好きなので面白いかもしれない OPは印象的で良い

・WORKING!!!: OPは1期オマージュが濃すぎてそれ以外の新たなものになっておらず微妙

・ワカコ酒: 役割果たしている OPは役割果たしている

・GOD EATER: 彩色がついにやったかって感じですごい。 OPは普通

・ガッチャマン クラウズ インサイト: OPは変わらず実写混合のスタイリッシュよりだがあまりその特徴が目立っておらず1期ほどの良さはない

・To LOVEる-とらぶる-ダークネス 2nd: OPはそもそも一見様お断りなので評価しづらい タイトルの出方はダメ

・それが声優！: OPはなんか違う気がして微妙

・モンスター娘のいる日常: 内容は好みではない OPは普通

・洲崎西 THE ANIMATION: 面白いほうに転んでてよかった。 OPは普通に良い

・空戦魔導士候補生の教官: 精霊使いの剣舞をその味を損なわないままちょっと面白くしたみたいな体感を得られる良いクソアニメ OPは未完成感があるのでなんともいえない

・干物妹！うまるちゃん: 原作より絵が薄味でとっつきやすい。癒やし系アニメ。 OPは楽しかわいくてさすがの一言

・がっこうぐらし: 1話のネタばらしはうまかったと思うが、日常シーンや2話以降のゾンビアニメを単体で見た場合ぶっちゃけ面白くはないので微妙感。 OPは良い集合歌＋元がしっかりした作りな上にシュール感があって完成度高い

・だんちがい: この双子感どっかで見たような気がするんだが思い出せない。 割と良い。

以上

プラスティック・メモリーズ、最終話を見終わった。

プラスティック・メモリーズ、最終話を見終わった。
最初から最後までミクロの描写は秀逸の一言で、おかげで最終回では不覚にも涙ぐまされた。
アイラとツカサの関係を際立たせるそのミクロの描写と、その終わりの美しさのために静かに回収される構成と複線が相まって素晴らしかった。もうそれ以外のそれなりに多く大きい粗がどうでも良くなるのでさすがだと思う。
結果として今期はプラメモしか見なかったという選択になったが、良い1本だった。
2話の時点の予想とは違って、SFは味付けでラブコメが主軸だったけど、そういう予想も思い出に昇華される（てきとう

最終回で最も好きな台詞は「好きなところだよ、ちゃんと」、
最も好きな表情は、アイラが最後にツカサの口を笑わせて、それに相対して微笑むところです。

あの「好きなところだよ、ちゃんと」は、もうどこもかしこもなにもかもどうしようもなく好きなんだということが一瞬で伝わってすごく良かった

ありがとうございました。

プラスティック・メモリーズ2話まで感想

プラスティック・メモリーズ2話まで

1話時点ではよく考えると設定にツッコミどころが多い気がするけどなんとなく勢いで面白い感じだったが、2話で核心的な設定が提示されてよかった。
つまるところ寿命残りわずか確定っていう感動もの王道な話になりそうな意外性のない設定だったわけだが、その中身が若干ひねってあるようだ。
寿命が予言される原因は自然には病気か老化かになるが、薄幸の美少女っていうのは年齢からして普通は病気パターンになる。しかし今作は美少女をロボットにしてあり、徐々に着実に衰える身体性能というのを見せている。つまりその原因をどうも老化のメタファにしてあるようだ。
老化により(病気とは違いゆるやかにしかし確実に)出来たことができなくなってゆく、いずれそのまま自分が死ぬのが分かっている、そのような老年の苦しみを美少女の殻に入れてみました、ということであろう。
そんなちょっとひねったシリアスな意欲的要素を持ちながら、ちゃんと重くなりすぎないようにという配慮を感じられる本作、良作になることを期待シテオク。

アニメ 銃皇無尽のファフニール 感想

銃皇無尽のファフニールは原作の絵が梱枝りこであり、内容もまあ読めるといったことから原作を4巻まで買っていたところアニメ化された作品。
制作のディオメディアが4作並行制作だったりして作画面などを不安視していたが、結果としては破綻のない凡作になったという感じ。
その1～4話、12話をみた総括。

内容的には原作3巻までの内容をなぞって終了。印象としては演出も絵もしょぼく、話も決め手にかける山なしオチなしの凡作。

絵、演出、つまるところしょぼい。キャラについてはまれにおっと思う感情表現のシーンもあったが、普通。戦闘シーンはただただしょぼい。使いまわしや止め絵で枚数削減しているのが感じられるが、それを補う演出の妙はなく、全体的にテンポが悪い。
話、いちおーはしょりながらも大筋やることやってるんだけど、小説の読み進める推進力である、つまり話の面白さに一番肝心な主人公の心の中の台詞をはしょっていて、山場、決め手となる場面がない。
これはファフニールをこれこれこういう予算と枠と状況でアニメ化するぞという命題がまずあって、その中で無理なく出来るルートをとったことによる改変と考えられる。
すなわち演出がアカンのは作画リソースを思いやったせいであり、話がとことん平坦なのは尺の問題から解消されない伏線をはらないでコンパクトに仕上げるため原作からはしょりまくったとすれば理解できる。そしてそれによって減ぜられる作品の魅力を補完する対策を講じないままつくったという風。
ただ一部の話数に限っては演出が生きててそこそこ面白かったのを考えあわせると、つまるところ単純な力量不足だと感じる。

ディオメディア4作並行制作&総監督掛け持ち体制の中で大きな破綻無くまとめたのは評価できるかもしれないが、凡作以上ではない。リソース制限によって損なわれた面白さを確保するための工夫がほしかった。