「言葉と物」の「序」自分用まとめ
-- 2016/06/26 15:41
さっちゃんさんに聞いて買った「言葉と物」(フーコー)、1ページ目から完全に難解な本、少なくとも読み方を試行錯誤しなければならないたぐいの本だった。
とりあえず意味がわからずともある程度を読んでみて文脈を類推し、それから詳細を戻り読むという難解書読みモードを試してみたが、なんというか一つのことを表すのに膨大な文章を使っているのを感じる。
わずか11ページの「序」読了に45分、その総括にさらに45分かかった。
以下メモ
なんか中国の百科事典を引用した本がワロエた。
そこには動物の分類が出てくるのだが、なんでそう分けたのか我々には謎めいてる。
お話に出てくる物と放し飼いの犬とかを並列した存在として扱ってる。
こうした言葉による分類の背景にある前提がちがうっぽい。
こういう異文化による「我々に理解できない混在」により我々が認識している「分類・秩序」が揺らぐようにかんじる。
秩序には個人による経験的秩序と学問によりなされた秩序があるが、その中間的なところに文化により暗黙的に規定される秩序がある。
この中間的なところにある秩序は個人による秩序とか学問とか以前の思考の前提になっていて、文化とか時代とかによって前提が異なる。
この前提はその当時の経験によって作られていて、以下ではそういう経験を分析しようと思う。
そういう中間的なところにある秩序の歴史を考古学として西欧の16世紀からたどると2つの不連続があった。17世紀中頃に古典主義時代の端緒となるもの、19世紀初頭に現在のそれのはじまりの2つだ。
なので19世紀より前のいろいろな文章とかが現代と思考の連続性があるととらえるのはあくまで表層的にそう見えるだけで、思考の前提の秩序が変わっているので無駄な話である。
考古学はそういう時代ごとの前提を明らかにすると同時に次の時代の不連続な前提への変動も明らかにするはず。
19世紀以降登場した人間についての研究はこの秩序の変化によって出てきた物で、また秩序の変化が起これば消えるかも知れない。
こういう西欧文化にある断層を明らかにすることで、思考の前提になっているものを再考する。
とりあえず意味がわからずともある程度を読んでみて文脈を類推し、それから詳細を戻り読むという難解書読みモードを試してみたが、なんというか一つのことを表すのに膨大な文章を使っているのを感じる。
わずか11ページの「序」読了に45分、その総括にさらに45分かかった。
以下メモ
なんか中国の百科事典を引用した本がワロエた。
そこには動物の分類が出てくるのだが、なんでそう分けたのか我々には謎めいてる。
お話に出てくる物と放し飼いの犬とかを並列した存在として扱ってる。
こうした言葉による分類の背景にある前提がちがうっぽい。
こういう異文化による「我々に理解できない混在」により我々が認識している「分類・秩序」が揺らぐようにかんじる。
秩序には個人による経験的秩序と学問によりなされた秩序があるが、その中間的なところに文化により暗黙的に規定される秩序がある。
この中間的なところにある秩序は個人による秩序とか学問とか以前の思考の前提になっていて、文化とか時代とかによって前提が異なる。
この前提はその当時の経験によって作られていて、以下ではそういう経験を分析しようと思う。
そういう中間的なところにある秩序の歴史を考古学として西欧の16世紀からたどると2つの不連続があった。17世紀中頃に古典主義時代の端緒となるもの、19世紀初頭に現在のそれのはじまりの2つだ。
なので19世紀より前のいろいろな文章とかが現代と思考の連続性があるととらえるのはあくまで表層的にそう見えるだけで、思考の前提の秩序が変わっているので無駄な話である。
考古学はそういう時代ごとの前提を明らかにすると同時に次の時代の不連続な前提への変動も明らかにするはず。
19世紀以降登場した人間についての研究はこの秩序の変化によって出てきた物で、また秩序の変化が起これば消えるかも知れない。
こういう西欧文化にある断層を明らかにすることで、思考の前提になっているものを再考する。
